First Kiss各曲レビューらしきもの

なんとなくこの辺を見て書きたくなったので書いてみたり。
あんまり褒めないから、熱狂的なファンの人がこんなの見たら怒るだろうなぁ。
でも知〜らないっとw

  • 神様お願いっっ!!

アクセントとして入ってくる金管楽器トロンボーンかな?)がなんだか安っぽく聞こえるのは何故だろう…というのは置いといて、まぁオープニングチューンとしては悪くないんじゃないでしょうか。
イオニア時代の象徴とも言うべき耳障りな小節(こぶし)はさすがに矯正されてきたようですが、まだ中音域を強調するときにこねくり回そうとしてるように感じます。
よかれと思って意図的にやってる可能性もありますけど、あれって私には頭悪そうに聞こえるのですよorz


あぁそうそう、2コーラス目後に煽ってるのは、今度のライヴが生演奏で、バンドメンバーのソロをやってもらうことを想定してるんだよね?

  • Congraturations!

このアルバム最大の萌え曲として認識しました。
歌い方が「私の声で萌えてね(はぁと)」とでも言わんばかりに作りまくってます。ここまでやるとそれはそれで潔いですが、私は好きにはなれないなぁ、これ。


ポイントはサビの「ハッピィ」連呼に耐えられるかどうかでしょうねw
個人的には耐えられません。でも耳に残りやがるので非常に困りますwww
9/10には自分を祝わせるために間違いなく歌うんでしょうけど、ここは騒いで耐えしのぐしかないと思ってますw

  • パレード

詞で語られる状況をイメージしやすいし、聴くに優れたいい曲だと思うのですが、それだけに細かい言葉の選び方が気になるところです。
2人称を示す言葉が5回出てくるわけですが、最初が「君」で中盤が「キミ」、ラストシーンで「あなた」「キミ」「キミ」なんですよね。全編通して女の子の視点で描かれているみたいですから、そこは統一されるのが普通だよなぁ…と。
特別な意味があるのかもしれませんし、それならそれでどこかで語ってくれることを期待しますかね。


あと、最後は女の子が男の子を抱きしめたということでOK?
ここまでの「お約束」な世界観からすると、そこは逆の方が自然なんだけどなぁ…

  • wedding bell

確か「この曲ではハンドベルを使ってほしい」らしき発言をしてたような気がするんですが、私は客席ハンドベル法案には基本的に反対の立場を採らせていただきます。


なぜなら、手拍子の代わりにガラガラ鳴り響いて雑音と化す危険性が非常に高いと考えるからです。
元祖ハンドベル曲であり、おそらくこれを念頭に置いて今回のハンドベル法案が提出されたと思われる『天使のチャイム』では、鳴らすところは最大でも8小節×2回、それも二分音符の繰り返しのみですから、それほどのリズム感や事前知識は必要としません。
ですが、『wedding bell』の曲中では頻繁に、しかも様々なリズムで鳴っています。こういうものは曲に合わせるのが基本ですから、これを暗譜で再現すると仮定すると、とてつもなく難しいものになってしまいます。これを複数の人間が事前練習なしに合わせるのはまず無理です。


となると、曲中の演奏ではなく全体のリズムに合わせる形で、手拍子の代わりに鳴らすことになる可能性が高いわけですが、ここで問題になってくるのが「個々のベルが奏でる音」です。
全員が全く同じものを用意するわけはありませんから、それぞれのベルから違う音が発せられることになります。呼び鈴用や演奏用、大きいものや小さいもの、それらが一斉に鳴らされるわけです。話を単純にすると、音階になっている8個セットのハンドベルを8個同時に鳴らすとどういう音になるか…ということです。
実際にハンドベルでやってみたことはありませんが、鍵盤楽器などでは経験がありますし、それこそ不協和音というぐらいですから、快い音でないことは容易に想像できます。そんな音が全曲通してひっきりなしに鳴るんですよ?そんなの嫌でしょう?


鳴らしている当人は全体の音なんて聞こえませんし、そもそも気にすることもありません。でも、その「全体の音」はステージの上にいる誰かが聴くことになるわけです。その人は絶対音感に自信のある人ではありません。ガラガラひっきりなしに鳴らされたら、音を取れなくなって歌えなくなる事態もないとは言い切れません


だから個人的には『wedding bell』ハンドベル法案には反対とさせていただきます。
ただし、当日ステージ上から要求された場合、あるいはそれに類する言動があった場合には容赦なく手持ちのハンドベルを使わせていただくこととしますw

なんと言いますか、明らかにイベント用という感じですねぇw
他にやりようがないくらいシンプルな作りになってますし、盛り上がりやすさでは歴代最高クラスかもしれませんね。
ライヴではどこに配置されるのか注目です。

  • Pray for the moon

曲を聴かないでこれを書いているんですが、バラードだったことしか思い出せません。
どうやらほとんど印象に残ってないみたいです。

これもメロディーが思い出せません。詞の雰囲気は割と好きなんですけどねぇ。
詞を見た時点ではミドルテンポな短調の曲かな…と思ってたんですけどねー。それこそZARD的な。

  • Fight!

勢い任せの曲調と言い楽天的な「頑張れ」一辺倒な詞と言い、悩んでる内容や理由を聞かずにとにかく励ましているような感じに聞こえるのは気のせいでしょうか。根拠のない「頑張れ」は逆効果と思ってますので、個人的には詞から共感を得ることはできそうにありません。サビ最後の“Keep on Fighting”も語呂があんまりよくないし。
まぁ、盛り上がれる曲ではあるんですけどね。
親身になって相談に乗ってくれる人がいるのか、あるいは誰かの悩みを自分の問題に置き換えて考えたことがあるのか、そんな深読みをしてしまいます。


ところで、時々頭の中で『100万回のKiss』と混ざるのは仕様ですか?w

あ、これはバラードですけどちゃんとメロディーが出てきましたw
ピアノの音が、軒先から落ちる雨粒をイメージさせますね。降り止まぬ雨と、軒先から落ちる雨粒を見つめながらあの人のことを想う少女…といったところでしょうか。


歌っていて、ところどころ少し苦しそうですねぇ。
そんなに高い音まで使ってないようにも思えるんですけど、この辺が上限なんですかね。

  • 神様お願いっっ!!(オルゴールver.)

今度のライヴのカーテンコールはこれのロングバージョンに決まってますよね?
っていうか、頼むから作ってくださいおながいします

  • 全体の印象とか

音楽的に深みを感じないというか、薄っぺらいというか、しっくりこないというか、声が浮いているというか、どうも音楽として自分の中で納得させることができないんですよね。歌である必然性を感じられないというか、これだったら詩とかモノローグの朗読でも別にいいんじゃない?と思ってしまいました。


山本麻里安の声があります、山本麻里安の詩があります、歌の入っていない音楽があります、せっかくなので3つを混ぜてみました」…違うなぁ。
「麻里安ちゃんの可愛い可愛い声でファンを萌え転がらせたいから、本人に詩を書いてもらって、それに作曲家さんに曲をつけてもらってアルバムにしました」…ちと言い過ぎ?w
山本麻里安は声優です、歌を歌っていても歌手ではなく声優です」…これも違うなぁ…


うまく言葉にできないんですが、「山本麻里安の声*1」というものが大前提として存在していて、詩や曲はそれを活かすための脇役でしかない…という位置づけなのかもしれませんね。
もっとも、作詞をしているのは本人ですから、その世界観に入り込むのも難しくはないわけで、その分は曲が割を食う形になってしまうわけです。
これはあくまでも仮定と推測なのですが、こう考えると、詩には入り込めているが歌には入れていない印象や、音楽として作り込まれていない違和感に自分の中で説明をつけることができるのです。言葉は悪いですが、「山本麻里安が可愛い声で歌っていればとりあえずOK」「誕生日近くにライヴをやるために8月の発売」という条件でこのアルバムを作ったんだろうな…と。


結論としては、「おまいさんだったら、もっといいもの作れるだろう?」ということで。
今となっては制約もいろいろあるかもしれませんが、過去には『風のにおい』という音楽としても一定の価値を感じられる作品を世に出せているわけですからねぇ。


あと、「9/10のステージに声優として出てきたら承知しない」と言っておきますかね。本業が何であれ、歌を歌うために人前に出ている間は歌手でありミュージシャンである…という自覚は持ってもらいたいものです。自分の仕事にプライドと責任を持てと。
…ちと言葉が堅くて雰囲気があれですな。「本気でやってくれ」ということで。

  • ジャケット&ブックレットの写真

写真選んだ奴出てこーい。
特に紺とピンクの服着てるときの表情とか、あれが何百枚も撮った中から選ばれるなんてありえないから。撮ったのが10枚くらいだったら仕方ないかもしれませんけどねー。


ジャケットにもなってる白い服のはまぁそれなりだけど、明らかに「笑顔作ってまーす」な笑顔なので減点w
まぁ、この辺は好みの問題もあるわけですが。

  • ブックレットの落書きw

ご本人様がいろいろ落書きをしてるわけですが…埴輪と牛が浮きすぎorz


曲名の後ろに描いてあるマークって、1つを除いてすべてその曲に関係のある絵なんですよね。
で、『Fight!』のところには埴輪が描かれているわけですが、どこをどう考えても埴輪は人を応援するものじゃないし、語呂合わせとかも思いつかないし、ここだけ浮いてるなぁと。


まぁ、どうやら名前に埴輪のつく番組をとてもとても大事にされているご様子ですので、それはそれで意味があるのかもしれませんが、部外者にはその辺はよく判りません。


あと、筆跡が変わった?
こんなに丸っこい平仮名書いてたっけ?

*1:歌声を含んだものではなく、あくまでも「声」そのもの